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日々のこと

2015.12.09 Wed

title : バックグラウンド。

寒くなってきましたね。

それでも都内から帰ってくると

静岡は暖かいなあと感じます。

当事務所は産声をあげてまだまだ日が浅いので

私の事がわからない方が大半だと思います。

そこで今日はひとつのエピソードを紹介させていただきます。

私は学生時代含めて自分自身に多大な影響を与えてくれた人が3人います。

そのうちの一人が大阪の建築家でアトリエmを主宰している守谷昌紀さん。

「ビフォーアフター」にも出演するなど主に関西を中心に活躍されている方です。

当時、建築の知識がない私をオープンデスクのスタッフとして迎え入れてくれました。

その時私は大学を卒業して26歳。建築をはじめるには少し遅いと思います。

オープンデスクは簡単に言うと「手弁当」

お金を稼ぐだけなら他にも方法があったのだと思います。

それでも建築がどうしてもやりたくて周囲の反対を押し切りました。

一流の人の仕事を目の前で見たいと思ったからです。

事務所内は建築学科の大学生ばかりで、年下の彼らに色々教えてもらいました。

建築系の大学を出てない自分に対して負い目を感じていました。

なので毎日必死にくらいついていたように記憶しています。

彼らと比較するとセンスも抜群になかったような気がします(笑)

すごく毎日が充実していましたが、その後ハウスメーカーに就職しました。

そして静岡にでてきました。

理由は簡単給与が良かったからと

設計事務所という競争の激しい中でやっていく自信を失った事です。

今思えば軽率だったように思います。

本来設計事務所で学べる機会(特に建築家)はそう多くはないので

それを自ら辞めてしまったことに後悔の念がありました。

その後工務店に転職し、いろいろな経験をさせていただき

充実した日々を送っていたのですが

もう一度チャレンジしてみたいと思い独立することに至りました。

そして守谷さんに対してずっと後ろめたい気持ちがあったのですが

独立直前に、7年ぶりにメールしてみました。

そうするとブログでその内容をとりあげていただきました。

そこからの一部抜粋

「人生とは何か。どう生きるべきかを知りました。傍観者ではだめだと。・・・もう人生からは逃げはしません」

これはオードリーヘップバーンの言葉です。

くさい言葉も根性論も恥ずかしく

時代遅れの人間と思われそうですが

私たちの仕事は「覚悟」ですべてが決まります。

私が設計事務所時代に最も学ばせていただいたことは

図面を描く事やデザインする事、現場を監理する事ではなく

「仕事に対して姿勢」だったように思います。

いい作品をつくる覚悟。

お客様を家づくりを通して幸せにする覚悟。

建築業界をよりいいものにしていく覚悟。

いまは小さな小さな設計事務所ですが

みんなの記憶に残る仕事ができればと思っています。

今日は寒い夜らしいので、すこしあつめのブログでした(笑)

 

※使用写真は当時私が所属していた時期のアトリエmの作品です。

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