一般的に形状的に奇抜なものや、特異なものを
デザインと認識されているような気がします。
空間や洋服なんかも同様。

パリコレのモデルと同じ衣装を身にまとっている人を
街中で見かけることはほとんどないし
建築専門誌にとりあげられる空間がすべて
生活しやすいようには見えません。

私が思うデザインとは、意味づけが大切だと思っています。
住宅なら快適さ。店舗ならコンセプトなどが
それにあたると思っています。
そしてそれをしっかり言語化して
住まい手やクライアントに伝えることが
設計の大切な役割だと思っています。

常々若いスタッフには間取りを描く前に
まずコンセプトを考えなさいと伝えています。

一見使いづらそうでもそれを上回る何かがあれば
それはデザインされてると思いますし
一瞬の喜びのみで生活恩恵をなにも生み出さない空間は
決してデザインされているとは言わないと思っています。

目先のデザインだけでなくその先をデザインしている
住宅が理想の空間ではないでしょうか。
めちゃくちゃ難しい課題ですが・・・